私、正直に言うと「ホワイトデー」って少し苦手でした。実は、紅茶が最も売れるシーズンのひとつなので、

〝大好きな恋人を喜ばせたい〟と紅茶を探している人には、喜んでお選びできるのですが、

「義理チョコ」という風習もあって、「男性は倍返し」だなんて言われて、なんだか〝社交辞令の交換〟みたいなものに付き合わされて、

お返しを買わされるイメージで、〝可哀想〟な印象を持ってしまっていました。

でも、先日、20代の若い営業職の男性たちが「ホワイトデーって、ちょっと気合いが入るんですよね」

「大変は大変なんですけど、ここでオシャレなのを選んで差をつけたいなって思っちゃいます」と会話しているのを聞いて、

実は〝楽しんでいる人〟もいるんだなと目から鱗でした。

私が〝社交辞令の交換〟〝可哀想〟だと勝手に決めつけていたけれど、そうじゃなくて、

〝感謝の交換〟や〝センスのお披露目〟でもあったんだな、そういう風に、

人とは違う素敵なお返しを選びたいと思っている方がいることに気付かせてもらえました。

バレンタインやホワイトデーのようなイベントも、贈り物や返礼品に対する考え方も、捉え方、受け取り方はひとそれぞれですものね。

偶然にも若い彼らの会話を直接、聞けたおかげで、今年は誰よりも張り切って、

ホワイトデーのお菓子に合う洗練されたブレンドを作ることができました。渡す人も、受け取る人も嬉しい贈り物になりますように。

あなたの心からの「ありがとう」をおいしい紅茶に乗せて、届けてください。