2023/03/15 11:13

お陰様で4月1日で創業4周年(スタートして5年目)を迎えます。

私たちがネパールの紅茶と出逢い、みなさんとも出逢い、紅茶を届けることができることがこんなにも幸せなことなんだなと実感しております。

もちろん、大変なことはあります。

その度に、支えてくださる方々、お一人お一人のお顔を浮かべながらここまできました。

本当にありがとうございます。


この度、”Source of” LEMURIA”というハウスブレンドとなる紅茶を創業美の4月1日にリリースすることになりました。

私たちの”原点”となる紅茶です。今回はSource of” LEMURIAの想いについてお話をしていきたいと思います。


「どうして紅茶が好きなのか」と問われると、あげればキリがないほどたくさんの理由があって、一言では言い表せないというのが、

正直な気持ちなのですが、今日は私も「私にとっての紅茶」と向き合ってみようと思います。


まずは、「紅茶の抽出温度はコーヒーや緑茶と違って、沸騰したての熱々がいい」というのが私のお気に入りポイントの1つです。

紅茶のおいしい成分〝タンニン〟は、80度以上の温度でゆっくり溶け出すという特性があるので、紅茶を淹れる時は、

湯温が下がらないように、ポットをしっかりと温めて、茶葉にたっぷりの熱湯をかけます。

ゆらゆらと揺れる茶葉たちを「今、おいしい成分が出ているんだなぁ」とワクワクする気持ちで眺めるのですが、まるで人生みたい・・・と思うのです。

自分が情熱を持てる何かに出逢えたり、熱い気持ちでそれらに取り組んでいると、必ずと言っていいほど助けてくれる人やチャンスに恵まれて、

いろいろな科学変化が起こって、楽しくなる、よいものが作れる、そう〝おいしい成分〟が出るんです。

だから、紅茶を淹れる度に、いつも、私も熱くなれるものに出逢えたのだから、ずっと熱い気持ちで仕事したいなぁと思うんです。


そして、紅茶には200種類以上の香気成分が含まれると言われているのですが、目には見えないけれど、たくさんの香りや味わいが混ざり合って1杯のカップに注がれた、

この紅茶がおいしいように、いろいろな人がいて、その1人1人に得意や不得意、好きなものや嫌いなものがあって、出逢ったり別れたりしながら、

この世界や社会を形成しているんだなと思うと、いいも悪いもなく、この世界が楽しくて、愛おしいものに思えてくるんです。


次に、紅茶のおいしい成分〝タンニン〟が〝渋味〟だというのも、甘さも旨味もおいしさの成分に変わりないのですが、

敢えて、〝渋味〟を〝おいしいもの〟として、味わうだなんて、紅茶ってなんて粋な飲み物なんだろうって思うんです。

日々の中でも、楽しいことや嬉しいことばかりでなく、悲しいことや辛いこともあるじゃないですか?でも、それを悪いことと決めつけずに、

紅茶の渋み成分のように、人生を味わい尽くすための〝おいしい成分〟なんだ・・・と捉えられたら、どんなに素敵だろうといつも思います。


また、おいしい紅茶を飲むためには、必ず「蒸らし時間」が必要です。品種にもよりますが、クオリティーが高く、茶葉が大きなものになればなるほど、

蒸らし時間は長くなる傾向があります。人生も〝素敵な大人〟に成長していく過程や〝少し難しいけど、

やりたいことや好きなことができるようになる〟までの時間は、「蒸らし時間」だと思えばいいんです。

熱湯のような熱い気持ちを冷まさずに、ワクワクしながら、しっかりと蒸らし時間を待つことができれば、おいしい紅茶ができあがるように、

なりたい自分に近づけたり、やりたいことができるようになる気がしています。


さらに、品質のいい紅茶は、湯温が下がってから、違いがわかるんです。

つまり、本当においしいものは冷めてもおいしいんですよ。たとえば人は、若さや情熱、やる気や勢いも魅力のひとつではありますが、

盲目的に夢中だったものが少し冷静に見られるようになった瞬間や経験から得られる知恵のようなものは時間が経ってこそだと思うんです。

熱々で淹れた紅茶の湯気の香りを楽しむ瞬間から、温度が下がって熱い時には感じられなかった味わいをとれるようになる最後の1口まで・・・ずっと楽しい、

ずっとおいしい、香りが楽しい、渋みもおいしい、・・・紅茶はまるで人生のように豊かじゃないですか?


だから、私は紅茶を淹れる時間も、飲んでいる時間も、たくさんのスイーツと合わせてみるのも、どの瞬間もすごく楽しいし、紅茶が本当に大好きなんです。


ハウスブレンドの「ソース・オブ・レムリア」は、私が紅茶からもらった感動や学び、紅茶の世界の豊かさや歴史の奥深さへ、

紅茶を作ってくださる方々への尊敬や感謝、私の紅茶愛の全てを表現したくて、オールシーズンの厳選された茶葉をブレンドして、

それらの特徴や良さが混ざり合い、引き出し合い、調和する最高の1杯にしたかったんです。


目を瞑って、飲んでみて・・・ようこそ、あなたも紅茶の世界へ。この世界はとても美しくて、

あなたの人生が、紅茶のように、いつも、ずっと、とってもおいしいということを知ってください。


遠藤 麻衣子



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